トランプ大統領の誕生

トランプ氏が大統領候補になることについて、驚きをもってとらえられている。

 

これは、白人の「声なき声」が投票行動として現実化したからに外ならないといえる。

 

トランプ氏がみせつけたのは、エスタブリッシュ層とそうでない層との分断であった。

 

本当のアメリカはアメリカ中部であって、私たちがよく知るニューヨーク、ロサンゼルスではない、という見解も少なくない。

 

アメリカ中部では、鉄鋼など厳しい職種が多く、若き友人たちが次々と命と落としていったということが、朝日新聞の取材でとりあげられていた。

 

この「声なき声」を吸い上げる、これはトランプ氏の才能であったのだろう。

 

政治家は、選挙のときだけ握手をして、選挙が終わったら大口の献金者の言いなりというのがクリントン氏の象徴的イメージをもってとらえられてしまった。

 

とはいうものの、トランプ氏。移民排外主義など根底では、ヨーロッパの抱える問題とつながっている。

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