意図的な渋滞?

タクシーの運転手さんから,おもしろい話をうかがいました。

 

講習に出たら,警察官が,「わざと渋滞を起こして,死亡事故をなくす」ということで,信号でことごとくとまるようなサイクルへの変更,歩行者がほとんどいない交差点に歩行者天国を設定する,左側のバンクを大きくして左折のスピードを遅くする,というようなことを実行中のようです。

 

たしかに,中区といっても外れの方でほとんど人がいない外堀通りにも歩行者天国。

「有識者をいれたそうだけど,自動車に乗らないおじいさんばっかみたいよ」と。

 

たしかにビジネス街で,わざわざ交通サイクルを悪くするというのは、伏見、丸の内周辺では,あまり合理的ではない・・・と思ってしまいました。

 

航空管制では基本的には「円滑な航空交通流制御と効率的な飛行」といったことを目的としています。そして,それによって事故が増えたという話は全く聴きません。むしろ,飛行時間が最短になるルートを通れるように調整するので物理的には事故が減るという関係にあるように思います。

 

名古屋は交通死亡事故数は北海道並みですが,いずれも高速度交通がないということで共通しています。名古屋という街は電車は各駅停車の地下鉄しかなく,東京では10分の距離も名古屋では地下鉄で25分ということは普通です。

 

移動時間が長いのではないかと思います。東京だと山手線から地下鉄に乗りついでということが可能ですが,名古屋では全部各駅停車の地下鉄といつくるか分からないバスがあるだけです。

 

そもそも,自動車の交通流が減少しないのは,こうした高速度交通の整備の構想がないからというシステム上の問題なんじゃないかと思ってしまいます。

 

運転手さんによると一昨年あたりから始まったそうですが,「ネガティブ」を目的とする施策というのは都市の魅力を減少させますね。渋滞解消策を考えるということは聴いたことがありますが,渋滞を発生させるなんていうことは聴いたことがありません。愚の骨頂といってもよいかもしれません。普通はみなスムースな交通流の流れを希望する人が多いのではないかと思います。

 

魅力的な名古屋。

実現するには,名古屋のたこつぼ学者のいうことばかりを聴くのではなく,東京のみならず海外の事例も参考に円滑な交通流と秩序ある交通を確立する必要があるのではないでしょうか。

これではいくらエコカーを走らせても,ガソリンの浪費が全然なくならないのでは、と思ってしまいます。

 

また,事故が起こったときに,その人だけに責任追及する名古屋独特の悪習は絶ちきる必要があると思います。例えば,久屋大通駅でのエレベーター事故でも,原因はメンテナンスの不良と老朽化にあることは明らかでしょうが,エレベーターを歩いた人の責任,とすり替えてしまいました。しかし,東京や大阪では,エレベーターを歩く人のためにそれぞれ他方を開けておくのが常識です。きちんとメンテナンスで手抜きをしていましたなど,謝罪するべきところは謝罪して,システムの改善を図らないと,事故を起こした人の責任などといい続けても,建設的ではないし,多くの人を不愉快にさせてしまうのではないかと思います。

 

愛知県警も,愚かな施策の実施によってどれくらい死亡事故が減少したのか,是非効果を公表して欲しいです。おそらくほとんど効果はないでしょう。もう少し大局観を持っていただきたいものですね。

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