破産管財人の売掛金の回収

売掛金の回収は、どこの会社でももっぱらの関心事です。そこで、もっぱら公益性の強い破産管財人はどうやって売掛金を回収しているのでしょうか。

 

まず、売掛金の請求にあたり、請求書など売掛金額を精査します。また途中工事のものでも出来高払いを算定して請求をかけていきます。

 

取り立てにあたって、相手方は商品のクレームをいって支払を拒否することが多いと感じられている方はいませんか。不当なクレームは拒否します。そして、返品特約を理由とする返品の主張は、大半が不当なクレームといえるとまでいわれています。一般的には返品特約を結ぶ例が少ないからです。

 

売掛金の支払いがない場合は、訴訟提起を検討することになります。その適否は、証拠の有無、売掛金額、回収可能性等を考慮して判断することになります。もっとも、訴訟提起自体が不適当に至ったケースについては減額和解ないし放棄も仕方ないといえます。放棄にあたっては、債権回収会社への売却も検討することになります。

 

こうした破産管財人の売掛金の回収は、一般の債権回収においても参考になるところが多いといえましょう。

ページの先頭へ
menu