高齢者のデイサービスでの転倒事故
最近は、デイサービスを提供している業者が多いと思います。しかし、デイサービスは送迎があるので、転倒や交通事故など危険がいっぱいの事業ともいえるでしょう。
付き添いで、よく問題になるのがトイレです。トイレの中まで入ってくるのを嫌がるのは老若男女一緒といえるかもしれません。「春が来る」というコミックスで、悠聖は、癌のため足を切断するかどうか悩み、内科的治療にトライします。そんな彼も入院中はトイレまで介助があり、「ほおっておいてよ」というように看護師に伝えていました。
では、本当にデイサービスの場合、ほおっておいたら事故になりました、という場合どうなるのでしょう。
結論的には、まずはポイントは認知症の進行です。認知症には血管性とアルツハイマーがありますが、見当識障害があらわれている場合などは本人の言い分はなかなかきくことは難しいでしょう。ですから、Aさんに判断能力と言語能力があることが大事です。そして、注意すれば一人でトイレの中まで行って用を足すことができるという身体能力が認められる場合は、同行を拒絶された場合、それはAさんのプライバシーや自己決定なので尊重されるべきことなのです。悠聖に看護師がついてきたのは、足の手術まもないから転倒の恐れがあると判断されたからでしょう。
このように、手術の予後もあると思いますが足の手術まもない場合は、少しプライバシーにも配慮しつつ見守りは悠聖のようなケースではするべき、となるでしょう。
・なんでもかんでも自己決定やプライバシーで片付けない
・身体的能力があることが前提で、恥ずかしいとかは過度に、尊重しないこと
こうした点を護っていれば、デイサービスの運営者が賠償責任を負うことはないでしょう。