5つの脅威:新規参入の脅威

新規参入が増えるということは、その業界が魅力的であるということを意味しており、直ちに悪いというわけではない。

 

しかし、既存業者間の競争と同じく、結果、売値の下落、販管費の増加を招くことになろう。

 

ところで、どんな場合、新規参入が脅威なのだろう。

まず、スケールメリットが働かない業界である。具体的には家庭内手工業のような産業が主流の業界といえる。スケールが大きくなれば固定費の単位あたりのコストは低くなるというのが論理的である。ところが、スケールメリットがあまりない業界は、新規参入の場合でも、対等の条件で勝負することが可能になる。したがって、スケールメリットが小さい業界ほど、新規参入の脅威が大きい。

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