貸借対照表のキモ②
次は、流動比率です。資産にも負債にも、固定と流動があります。
固定か流動であるかは1年以内に資金が動くかで切り分けがされるということになります。
つまり、流動資産は現金に近いわけですし、流動負債はすぐに返さないといけない借金となるわけです。
普通に考えると、流動負債と流動資産はイーブンでなければならない、となるか、と思います。
このようにして、会社がその年の借金をどの程度余裕をもって支払っていっているのかが分かります。
流動比率=流動資産÷流動負債×100
となります。
流動資産を流動負債で割っているのですから、この数値が大きければ大きいほど余裕をもって流動負債の支払いができそうということになります。
ベースラインは130パーセントから150パーセントくらいです。
危険信号は100パーセントを下回るということです。例えば55パーセントになってしまったということになると、流動負債が流動資産を上回ります。
そうすると、実際の現金の動きは貸借対照表からは分かりませんが、どこからかキャッシュを調達して来ないと資金繰りに支障を来すおそれがあると予想できます。