財務諸表と損益計算書
損益計算書とは、企業の経営成績を明らかにするための財務諸表の一つです。
財務諸表は、財政状態、経営成績、キャッシュフローを明らかにするという目的がありましたが、経営成績を明らかにするという意味では、その企業自体の収益性をみることができる重要な財務諸表ということになります。
経営成績をどのようにみるかなのですが、一会計期間の収益と費用を記載して、当期純利益を出すことによってみることになります。営業損益計算の区分が、営業活動によって生じる収益と費用を記載して、営業利益を出すことになります。
これに対して、テレビで経常利益という言葉を耳にすることがあります。経常損益というのは、営業損益の結果を受けて経常利益を計算する区分ということになります。要するに、営業活動ではない活動によって、経常的に発生する収益と費用を計算する区分ということになります。
さて、純損益というのは、経常損益計算の結果を経て「当期純利益」を計算することになります。企業の正常な営業活動とは関係のない臨時・異常な利益及び損失を区分する記載ということになります。
まとめると、①営業活動によって生じる収益と費用を記載するものが営業利益、②上記①に経常的によって生じる収益と費用を記載するものが経常利益、③上記①②に加えて臨時・異常によって生じる収益と費用を記載するものが当期純利益-というような整理になるかと思います。