インフォームドコンセントとは何か。

医師は治療をするにあたり、患者に病名や治療の方針など必要な医療情報を提供し説明する義務を負っています。

 

日本語では、納得と同意と訳しますが、単に説明すれば足りるわけではなく、病気や治療の内容を十分に説明をし、患者自身がこれを理解し、納得し、同意をすることを意味する。

 

外科的治療では、特に患者の同意が必要であるとされています。そのための前提としての説明義務とされています。しかし、現在は、外科的なものに限られず、診療契約に付随するものとして、いかなる治療を受けるかなど、患者自身が自分の健康や生き方は自分で決めるという自己決定権を保証するものとして、説明義務が理解されるようになっています。

 

典型的なものは、ドクターXなどでもみられるように、治療を行おうとするとき、病名、症状を説明し、提供しようとしている治療方法、内容、そのリスク、そのほかの選択肢、利害得失、治療しなければならない場合の予後などについて、説明する義務があるとされています。医師がこれらの説明義務を怠った場合は説明義務違反となる場合もあります。つまり、説明を尽くしていれば同意しないことが明らかに推測されるような場合には賠償額が大きくなる可能性があります。ハイリスクの場合などです。

 

また、内科的な意味合いで、患者に療養上の指示や生活指導をすることで、医療行為そのものが行われていると考えられています。トランスもこれに含まれています。医師が患者に与える療養の指示が不適切な場合は損害賠償義務が生じる可能性があります。なお、ムンテラと呼ばれる治療後の説明義務もあります。これには、患者の死亡後に治療経過や脂肪原因について遺族に説明する義務も含まれています。治療後の説明義務は、診療契約に伴う付随義務として認められています。

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